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オデッセイハイブリットは、2016年におこなわれたオデッセイのマイナーチェンジのときに新たに加えられた車種です。
フルサイズミニバンでありながら26㎞/Lの経済的な低燃費、それでありながら持ち味である走りのよさもキープしており、瞬く間にホンダの数あるラインナップの中でも1,2を争う人気車種になりました。
デビュー間のないこともあって、中古車市場にはそれほど数が出回っていませんが、それゆえどれも新しく状態がいいものが多いです。
価格は平均して300万後半といったところで、それほど安くなっているわけではありませんが、新車ではモデル末期とはいえ、特にハイブリットタイプに関してはほとんど値引きが期待できないので、
「オデッセイハイブリットを少しでも安く手に入れたい!」
と考えている人には中古車を探してみるという選択肢もあると思います。
でも単に価格が安いからといって購入すると、思わぬ失敗をする恐れがあります。
そこでここではオデッセイハイブリットの中古車買うときの注意点をいくつかあげてみましょう。
リコール車に注意!
実は2016年~2017年8月に生産されたオデッセイハイブリットにはリコールがかけられています。
デビューからつい1年前まで生産された、つまり現在中古車市場に出回っている同車のほとんどが「リコール対象車」であると考えて良いと思います。
リコールの内容は、ドアミラーが勝手に閉じてしまうというものでした。
詳しい技術的な説明は省きますが、ドアミラーの開閉を行うスイッチの内部接点の表面処理が不適切だったためだそうです。
停車中はまだしも走行中に勝手にドアミラーが閉じる危険性があり、このトラブルは実際に122件も報告されています。
もちろんメーカーは回収・改善を呼びかけており、改善(ミラースイッチを対策品に交換)を受けた車両には何の問題もないです。
またハイブリットシステムに起因するトラブルでないことから、本車の価値を損ねるものでもありません。
ただもうお分かりだと思いますが、オデッセイハイブリットの中古車を選ぶにあたって最初にするべきことは、
リコール対象車であるかどうかの確認。
対象車であるなら、改善措置を受けたかどうかの確認。
となります。
当然改善済みのものを選ぶことはいうまでもありませんね。
逆に言えば価格が安いなど、状態のわりに条件がよすぎた場合はちょっと疑ってみるべきかもしれません。
事故修復歴に注意!
ハイブリット車に限らず、中古車を購入するときは事故修復暦なしの車を選ぶのが無難ですが、普通の車以上にハイブリット車の中古車は事故修復暦の有無が重要です。
その理由はハイブリット車は、ガソリン車など内焼機関のみで走る車よりも、電気系部品が多く事故によるダメージを受けやすいからです。
基本的に電装部品は非常にデリケートで衝撃などに弱く、断線などによるトラブルのリスクが増えます。
またそういったトラブルは突然前触れも無く起きることが多く、それは事故によって潜在化していたダメージが、何らかの弾みで顕在化することによることが多いのです。
潜在化したトラブルの元は事故修復の際には認知できないため、事前に修理することができません。
特にハイブリット車は高圧電流を制御しているため、ショートなど電装系のトラブルは車両火災につながるリスクも高いといえます。
以上の理由からデリケートな電子制御と高電圧を発生させるハイブリット車の中古車選びでは、事故修復歴のある中古車は避けるべきでしょう。
販売店の保証に注意!
いまや正規ディラーはもちろん中古車専門店においても「○年保証」や「~km走行保証」といった保証が付くことは当たり前なのですが、オデッセイハイブリットの場合は、ハイブリット特有の点についてもその販売店が対応可能なのか確認しておく必要があります。
②で取り上げたことと重複することでもありますが、ハイブリット特有の点とは、モーターやバッテリー、電動エアコンコンプレッサーなどといったガソリン車には搭載されていない部分のことです。
ホンダの直営店なら問題ないでしょうが、価格の安さを追求するためにはそれ以外の中古車専門店等を選択肢に入れる必要があります。
そうした店で購入する際には、先に上げたような点についてもどのような対応・保証をしているのか確認しておきましょう。
事故修復歴がない車でも、経年劣化などによってハイブリット特有の部品に不具合やトラブルが発生する可能性があります。
すると自前の修理工場を備えているような中古車販売店でも、自力で完全に対応するのは難しいと思います。
どうしても正規ディラーにまわさざるを得ず、結果数十万単位の修理代がかかる可能性があります。
そうした際にどれだけ保証でカバーできるのか、あるいはできないのか、事前に知ることは車選びの重要なポイントになるでしょう。
オデッセイハイブリットの中古車を選ぶ際には、車両価格の高い安いや走行距離だけでなく、その販売店の保証の有無、保証内容といったことを通常のガソリン車以上にしっかり確認しておくが必要になります。
シートの状態に注意!
これまで「リコール」や「事故修復歴」「ハイブリット関係部品の劣化」など自分ではどうにもできない問題について取り上げ、確認や保証の大切さを強調してきました。
ただせっかくの車選び、自分でできることがあったらしたいと思うのが人情というもの。
最後に自分で確認できるオデッセイハイブリットの中古車を買うときの注意点を取り上げましょう。
ここで注目してほしいのはシートの状態です。
オデッセイに採用されているファブリックシートは生地が悪いのか少し乗っただけで座面の布地が伸びやすい傾向にあるようで、一年間頻繁に乗っただけでシートの座面が波打ってしまうと指摘されています。
通常はシートから降りたときはそうなっていても次回乗るときには元の状態に戻っていることが多いのですが、どうやらオデッセイのファブリックシートに使われている生地は伸びやすいようです。
中古車である以上ある程度は仕方がないとはいえ、シートに使い込まれた感が出てしまうのは残念なことです。
もしそういった中古車しかなかった場合はシートカバーを使って隠すかしかありません。
ただこの性質を使えば前のオーナーがその車をどう使っていたか推測できます。
運転席はもちろん助手席も同じように波打っていたら助手席にも座ることが多かったということですし、サイドシートも同じようになっていたら常時フル定員で使われていたということが分かります。
これによってインテリアの痛み具合なども注意してみることができますし、サスペンションや動力系の状態を確認するひとつの目安にもなるでしょう。
またオデッセイはカスタムのベース車としてとても人気があります。
購入しようとする車にどこか手を加えられていないかも確認しておくべきです。
エアロパーツなど分かりやすい点のみならず、マフラーやライト、サスペンション、インテリアまでチェックしておきましょう。
故障などのトラブルを防ぐ意味もありますが、後々売るときの査定の問題があります。
あまり手の込んだカスタムをされた車は敬遠されるかもしれず、なるべくノーマルな状態の中古車を選んでおいたほうがよいと思います。
いかがだったでしょうか。こうしてみるとオデッセイハイブリットの中古車選びは、普通の中古車選びよりもなかなかハードルが高いかもしれません。
しかしそうした苦労の中から希望にあった一台を手に入れられれば、満足度もいっそう高いものになるでしょう。